注目新薬と市場展望
三つ巴のHIVインテグレース阻害剤
第1回
UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史
2016年8月15日号
インテグレース阻害剤を含む配合剤の登場で、HIV感染症患者はほぼ健常人と同じ寿命を有するようになり、QOLが劇的に向上した。16年7月のJAMA(米国医師会誌)によれば、抗レトロウイルス療法を受けている場合、カップル同士でHIVが感染する例は報告されず、適切な治療によりHIVは管理可能になりつつある。
HIVが慢性疾患化するなか、今後の焦点は耐性ウイルスプロファイルと利便性向上、そして治癒になるだろう。重要な役割を果たしているインテグレース阻害剤の市場は今年、売上高75億ドル程度、前年比40%増と大きく成長する見込みである。
塩野義製薬は英ヴィーブヘルスケアから「テビケイ」と「トリーメク」の売上高の約20%をロイヤリティで、またヴィーブ株式10%に相当する配当を受け取る。
15年11月にギリアド・サイエンシズは「ゲンボイヤ」を米国で上市し、市場シ...
インテグレース阻害剤を含む配合剤の登場で、HIV感染症患者はほぼ健常人と同じ寿命を有するようになり、QOLが劇的に向上した。16年7月のJAMA(米国医師会誌)によれば、抗レトロウイルス療法を受けている場合、カップル同士でHIVが感染する例は報告されず、適切な治療によりHIVは管理可能になりつつある。
HIVが慢性疾患化するなか、今後の焦点は耐性ウイルスプロファイルと利便性向上、そして治癒になるだろう。重要な役割を果たしているインテグレース阻害剤の市場は今年、売上高75億ドル程度、前年比40%増と大きく成長する見込みである。
塩野義製薬は英ヴィーブヘルスケアから「テビケイ」と「トリーメク」の売上高の約20%をロイヤリティで、またヴィーブ株式10%に相当する配当を受け取る。
15年11月にギリアド・サイエンシズは「ゲンボイヤ」を米国で上市し、市場シェ
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