医薬経済オンライン

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Halmes&Vaccine

切り札も失った製薬業界

第30回 〜凋落の契機〜

コイツ・ドナン

2016年8月15日号

【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬業界の将来像を占っている。ホームズは、日本の製薬企業の歴史を振り返るなかで、抗生物質に続いて、研究開発力と経営を支えたのが消化器官用薬で、抗潰瘍剤はその中心にあったと解説した。当然ではあるが、抗潰瘍剤を処方する医師は圧倒的に多い。ジェネリックが数多く登場しているなかでも、新薬は登場している。武田薬品と「タケキャブ」の動向を説明したホームズは、EAファーマ(エーザイと味の素の合弁会社)に話を移し、味の素の過去を掘り返している。  ホームズの味の素製薬に対する見方はかなり厳しい。確かに15年度までの過去5年間を振り返っても減収減益を続けてきたのは事実で、行き詰まっていた印象はある。私はEAファーマの将来に不安を拭えなくなってきた。ホームズのことだから、さらにきつい推理をするだろうが、私は話... 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬業界の将来像を占っている。ホームズは、日本の製薬企業の歴史を振り返るなかで、抗生物質に続いて、研究開発力と経営を支えたのが消化器官用薬で、抗潰瘍剤はその中心にあったと解説した。当然ではあるが、抗潰瘍剤を処方する医師は圧倒的に多い。ジェネリックが数多く登場しているなかでも、新薬は登場している。武田薬品と「タケキャブ」の動向を説明したホームズは、EAファーマ(エーザイと味の素の合弁会社)に話を移し、味の素の過去を掘り返している。  ホームズの味の素製薬に対する見方はかなり厳しい。確かに15年度までの過去5年間を振り返っても減収減益を続けてきたのは事実で、行き詰まっていた印象はある。私はEAファーマの将来に不安を拭えなくなってきた。ホームズのことだから、さらにきつい推理をするだろうが、私は話の

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