医薬経済オンライン

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お薬手帳に見るソニーの「落日」

ガラパゴス規格を押し進める短絡的発想

2016年8月15日号

 三洋電機が解体・売却され、シャープが台湾の鴻海グループの軍門に下った今、“ニッポン家電敗戦劇”の次の焦点となっているのがソニーだ。7月29日発表の17年3月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比▲10.8%の1兆6132億円、営業利益が▲42%の562億円、純利益は▲74.3%の212億円と減収減益だった。928億円の営業損失、833億円の純損失を出した16年3月期第4四半期に比べれば改善されたものの、依然として外部要因に左右されやすい脆弱な状況が続いている。  具体的には、スマートフォンを手掛けるモバイル・コミュニケーション(МC)分野とソニー生命保険が減収。熊本地震で主力工場が被災した半導体分野も売上げを落とした。モノづくり企業としてのソニーに残った最後の世界ナンバーワン事業であるイメージング・プロダクツ&ソリューション(IP&S)分野は、主要顧客である米アップルの業績悪化...  三洋電機が解体・売却され、シャープが台湾の鴻海グループの軍門に下った今、“ニッポン家電敗戦劇”の次の焦点となっているのがソニーだ。7月29日発表の17年3月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比▲10.8%の1兆6132億円、営業利益が▲42%の562億円、純利益は▲74.3%の212億円と減収減益だった。928億円の営業損失、833億円の純損失を出した16年3月期第4四半期に比べれば改善されたものの、依然として外部要因に左右されやすい脆弱な状況が続いている。  具体的には、スマートフォンを手掛けるモバイル・コミュニケーション(МC)分野とソニー生命保険が減収。熊本地震で主力工場が被災した半導体分野も売上げを落とした。モノづくり企業としてのソニーに残った最後の世界ナンバーワン事業であるイメージング・プロダクツ&ソリューション(IP&S)分野は、主要顧客である米アップルの業績悪化の影

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