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世界の医薬品業界

変化する抗がん剤の競合品

第113回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2016年8月15日号

 製薬大手の多くが抗がん剤の開発に力を入れている。調査会社のGBIリサーチによれば、製薬企業全体で16年1〜3月期に2万を超える開発品(同成分でも別の適応は別々に計算)があるうち、1位は抗がん剤で約7000あった。2位の抗感染症薬と3位の中枢神経系障害治療薬はいずれも3000を超えており、この3つの分野で68%を占めている。また、リウマチや乾癬を含む自己免疫疾患、糖尿病を含む代謝障害、循環器系がいずれも1000を超えている。抗がん剤は乳がん、肺がん、大腸がんがいずれも15%を超えており、この3つで半数近くを占める。  表では、各社の上半期決算から16年1〜6月期の抗がん剤の上位13製品とそれらの15年の売上高を示した。16年の順位は上半期の順位で、15年は通期の順位である。表を見ると、ロシュの3大抗がん剤の伸び(為替固定ベースの実伸び率)がいずれも15年より鈍化し、...  製薬大手の多くが抗がん剤の開発に力を入れている。調査会社のGBIリサーチによれば、製薬企業全体で16年1〜3月期に2万を超える開発品(同成分でも別の適応は別々に計算)があるうち、1位は抗がん剤で約7000あった。2位の抗感染症薬と3位の中枢神経系障害治療薬はいずれも3000を超えており、この3つの分野で68%を占めている。また、リウマチや乾癬を含む自己免疫疾患、糖尿病を含む代謝障害、循環器系がいずれも1000を超えている。抗がん剤は乳がん、肺がん、大腸がんがいずれも15%を超えており、この3つで半数近くを占める。  表では、各社の上半期決算から16年1〜6月期の抗がん剤の上位13製品とそれらの15年の売上高を示した。16年の順位は上半期の順位で、15年は通期の順位である。表を見ると、ロシュの3大抗がん剤の伸び(為替固定ベースの実伸び率)がいずれも15年より鈍化し、「

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