薬剤経済学
がん生存者の財政的問題とQOL
2016年8月15日号
がん患者はたとえ治療をうまく切り抜けたとしても、その後、継続した管理、再発の心配に晒されることになる——バージニア・コモンウェルス大学薬学校のH.P.カイルとN.V.キャロルは、「米国のがん生存者におけるがん医療の自己報告された財政的負担と肉体的・精神的健康関連の生活の質に対する影響」で掘り下げた分析を行った(キャンサー2016年4月15日)。 世界でもとりわけ医療費・薬剤費水準が高く、保険の給付水準で格差が著しい米国では、医療費負担は個人破産の主たる理由である。典型的な状況に置かれるがん生存者に的を絞った研究は、2011年医療費支出パネル調査を分析、厳しい状況を健康関連の生活の質(QOL)への影響として描いた。準皆保険をめざすオバマケア法制化後の米国だが、実施前の状況である。 医療資源の利用と健康状態を聞く調査の対象3万5313人のうち、がんの生存者は1592...
がん患者はたとえ治療をうまく切り抜けたとしても、その後、継続した管理、再発の心配に晒されることになる——バージニア・コモンウェルス大学薬学校のH.P.カイルとN.V.キャロルは、「米国のがん生存者におけるがん医療の自己報告された財政的負担と肉体的・精神的健康関連の生活の質に対する影響」で掘り下げた分析を行った(キャンサー2016年4月15日)。 世界でもとりわけ医療費・薬剤費水準が高く、保険の給付水準で格差が著しい米国では、医療費負担は個人破産の主たる理由である。典型的な状況に置かれるがん生存者に的を絞った研究は、2011年医療費支出パネル調査を分析、厳しい状況を健康関連の生活の質(QOL)への影響として描いた。準皆保険をめざすオバマケア法制化後の米国だが、実施前の状況である。 医療資源の利用と健康状態を聞く調査の対象3万5313人のうち、がんの生存者は1592人だ
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