海外時報
CVSの蛮勇、あるいはESの躊躇
米国PBM2社の対照的なFL排除方針
2016年8月15日号
米国の薬局給付管理(PBM)大手2社、エクスプレス・スクリプツ(ES)とCVSヘルスが来年、給付対象から外すフォーミュラリー(FL)除外薬剤リストは、現状維持と可能性を積極的に探るという対照的なものになった。
ESは14〜16年に除外薬剤を48から87に広げてきたが、17年は2減の85。除外に伴い薬剤スイッチが必要になる患者を抑えながら(0.12%)、2500万人の利用者に届ける薬剤費節減効果は13億ドルから18億ドル(1人72ドル)に増やすと強調しているものの、そうした機会をうかがう貪欲な姿勢はみられない。
一方、CVSは除外リストを131製剤に増やす。16年比35の増加で、ブランド抗がん剤を初めて対象とし、バイオシミラー(BS)も取り入れてオリジナル製剤を排除、過度な値上げのあった薬剤を除外する方針も鮮明にした。
ESは、ビジネスの16%を占める最大の顧客アンテム...
米国の薬局給付管理(PBM)大手2社、エクスプレス・スクリプツ(ES)とCVSヘルスが来年、給付対象から外すフォーミュラリー(FL)除外薬剤リストは、現状維持と可能性を積極的に探るという対照的なものになった。
ESは14〜16年に除外薬剤を48から87に広げてきたが、17年は2減の85。除外に伴い薬剤スイッチが必要になる患者を抑えながら(0.12%)、2500万人の利用者に届ける薬剤費節減効果は13億ドルから18億ドル(1人72ドル)に増やすと強調しているものの、そうした機会をうかがう貪欲な姿勢はみられない。
一方、CVSは除外リストを131製剤に増やす。16年比35の増加で、ブランド抗がん剤を初めて対象とし、バイオシミラー(BS)も取り入れてオリジナル製剤を排除、過度な値上げのあった薬剤を除外する方針も鮮明にした。
ESは、ビジネスの16%を占める最大の顧客アンテム(米
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