技術革新と製薬企業の明日
遺伝子治療は実用化の時代
第71回 世界のビッグファーマが参入
生島准
2016年8月15日号
ファイザーが8月1日、ベンチャーの米バンブー・セラピューティクスを買収したと発表した。先端技術へのアクセス確保が目的の買収だと見過ごすところだが、同社は「この買収によってファイザーが遺伝子治療のグローバル・リーダーになる」と大見得を切った。 遺伝子治療は急速に実用化へと向かい始めた。潮目を変えたのが12年にオランダ・ユニキュアが欧州医薬品庁(EMA)から希少病(リポ蛋白リパーゼ欠損症)の遺伝子治療薬「グリベラ」の承認を得たことだ。また、がん免疫療法薬「オプジーボ」で巨額な収入が入ることを見越したブリストル・マイヤーズスクイブが、次の成長の軸としてユニキュアと15年に提携、遺伝子治療に参入した。患者数の少ない遺伝性疾患などの希少病ではなく重症心不全などの遺伝子治療薬の開発を狙う。BMSはここでもブロックバスターを夢見ている。 今年3月には欧州で...
ファイザーが8月1日、ベンチャーの米バンブー・セラピューティクスを買収したと発表した。先端技術へのアクセス確保が目的の買収だと見過ごすところだが、同社は「この買収によってファイザーが遺伝子治療のグローバル・リーダーになる」と大見得を切った。 遺伝子治療は急速に実用化へと向かい始めた。潮目を変えたのが12年にオランダ・ユニキュアが欧州医薬品庁(EMA)から希少病(リポ蛋白リパーゼ欠損症)の遺伝子治療薬「グリベラ」の承認を得たことだ。また、がん免疫療法薬「オプジーボ」で巨額な収入が入ることを見越したブリストル・マイヤーズスクイブが、次の成長の軸としてユニキュアと15年に提携、遺伝子治療に参入した。患者数の少ない遺伝性疾患などの希少病ではなく重症心不全などの遺伝子治療薬の開発を狙う。BMSはここでもブロックバスターを夢見ている。 今年3月には欧州でア
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