医政羅針盤
「厳しさ」を増す予算編成の行方
山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰
2016年8月15日号
8月2日、17年度予算の概算要求基準が閣議了解された。概算要求基準とは、来年度予算編成過程で、各省庁が予算要求する際のルールを設定したものであり、これに基づいて、各省庁は8月末までに財務省に概算要求を提出し、年末の政府案の閣議決定に向けて、予算編成作業が本格化する。
17年度予算の概算要求基準によると、「年金・医療等」は16年度当初予算に比べて、6400億円増まで、予算要求が認められることになった。6400億円増の要求ができても、それを最終的にどこまで圧縮することになるのかという点が、今後の予算編成の焦点となる。昨年閣議決定された「骨太の方針2015」では、16年度から18年度までの社会保障関係費の伸びを合計で1.5兆円程度にすることを「目安」とする方針を掲げている。年度平均の伸びは5000億円程度ということだ。
これはあくまで「目安」としての位置付けだが、16年度...
8月2日、17年度予算の概算要求基準が閣議了解された。概算要求基準とは、来年度予算編成過程で、各省庁が予算要求する際のルールを設定したものであり、これに基づいて、各省庁は8月末までに財務省に概算要求を提出し、年末の政府案の閣議決定に向けて、予算編成作業が本格化する。
17年度予算の概算要求基準によると、「年金・医療等」は16年度当初予算に比べて、6400億円増まで、予算要求が認められることになった。6400億円増の要求ができても、それを最終的にどこまで圧縮することになるのかという点が、今後の予算編成の焦点となる。昨年閣議決定された「骨太の方針2015」では、16年度から18年度までの社会保障関係費の伸びを合計で1.5兆円程度にすることを「目安」とする方針を掲げている。年度平均の伸びは5000億円程度ということだ。
これはあくまで「目安」としての位置付けだが、16年度予
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