医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

interview

多田正世・日本製薬団体連合会会長

2016年8月15日号

成長戦略に、一貫性を──日本製薬団体連合会は、「薬剤費だけで社会保障財源を手当てするのは限界がある」と主張してきました。しかし一方で、小野薬品の「オプジーボ」などに対する高額薬剤費批判が出ています。多田 高額薬剤は、16年度改定のときにすでに問題にされていた。それが、オプジーボのケースでは(年間薬剤費)1兆7500億円という極端な話が出てきて、センセーショナルなかたちで国民に投げかけられたということだろう。 16年度の薬価改定では財政当局も、(特例拡大再算定=巨額再算定などの)高額薬剤対策を打ち出している。「国民皆保険を守るためには仕方がない」というロジックだったが、では負担をどうするかということは何も議論されていない。今の薬価制度だけで調整するのはもう限界にきている。これが、我われの基本的な考え方だ。──中央社会保険医療協議会で、厚生労働省はオプジ... 成長戦略に、一貫性を──日本製薬団体連合会は、「薬剤費だけで社会保障財源を手当てするのは限界がある」と主張してきました。しかし一方で、小野薬品の「オプジーボ」などに対する高額薬剤費批判が出ています。多田 高額薬剤は、16年度改定のときにすでに問題にされていた。それが、オプジーボのケースでは(年間薬剤費)1兆7500億円という極端な話が出てきて、センセーショナルなかたちで国民に投げかけられたということだろう。 16年度の薬価改定では財政当局も、(特例拡大再算定=巨額再算定などの)高額薬剤対策を打ち出している。「国民皆保険を守るためには仕方がない」というロジックだったが、では負担をどうするかということは何も議論されていない。今の薬価制度だけで調整するのはもう限界にきている。これが、我われの基本的な考え方だ。──中央社会保険医療協議会で、厚生労働省はオプジー

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence