韓国「BS」企業、対日戦略の核心
セルトリオンとLGの対照的なアプローチ
2016年8月1日号
7月12日、韓国の仁川国際空港に降り立った。その目的はバイオシミラー(BS)市場に食い込むために、韓国企業がどのような戦略を描いているのかを聞くためである。BSは本丸と言われてきた日米欧の抗体医薬市場に続々と新製品が登場、その動きが全世界で注目されている。
日本では14年に抗TNFα抗体「インフリキシマブ」のBSが参入した。日本化薬が韓国のセルトリオンから導入したものである。だが、目下のところ厳しい戦いを余儀なくされている。初年度の売上高は11億円程度との目標を同社は打ち立てていたものの、シェアは先行品の1%程度で、15年度は6億円にとどまったようだ。16年度は41億円の売上げを計画しているが、野心的な数値と言えよう。
そもそも日本市場ではBS浸透へのハードルが高い。それは大きく分けて2つ理由がある。
①構造が複雑な抗体医薬の場合、医師は先行品...
7月12日、韓国の仁川国際空港に降り立った。その目的はバイオシミラー(BS)市場に食い込むために、韓国企業がどのような戦略を描いているのかを聞くためである。BSは本丸と言われてきた日米欧の抗体医薬市場に続々と新製品が登場、その動きが全世界で注目されている。
日本では14年に抗TNFα抗体「インフリキシマブ」のBSが参入した。日本化薬が韓国のセルトリオンから導入したものである。だが、目下のところ厳しい戦いを余儀なくされている。初年度の売上高は11億円程度との目標を同社は打ち立てていたものの、シェアは先行品の1%程度で、15年度は6億円にとどまったようだ。16年度は41億円の売上げを計画しているが、野心的な数値と言えよう。
そもそも日本市場ではBS浸透へのハードルが高い。それは大きく分けて2つ理由がある。
①構造が複雑な抗体医薬の場合、医師は先行品との
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録