市川宏司　アイコン・ジャパンゼネラルマネージャー

OBSERVER

2016年8月1日号

情報を取ったものが勝ち──グローバルＣＲＯとして売上げ世界第4位のアイルランド・アイコンが日本市場の開拓に力を入れています。これまでの経験からＣＲＯの今後について、どう見ていますか。市川　国内ＣＲＯからすると、どれだけグローバル試験の受注を取れるか、というところではないか。なかにはグローバルＣＲＯと提携している国内ＣＲＯもいるが、各社ともグローバル展開をどうやっていくかが課題だろう。　その一方で、最大手の米クインタイルズなど上位のグローバルＣＲＯは、情報をどう取っていくかの競争に突入し、もはや別次元を見ている。クインタイルズの株式は調査会社大手の米ＩＭＳが51％を保有している。ＩＭＳがクインタイルズを買った格好だが、そのＩＭＳは処方箋のデータを持っている。この情報をもとに、両社が臨床試験をどう組むか、どの施設を選定すべきかなど、活用してくる可... 情報を取ったものが勝ち──グローバルＣＲＯとして売上げ世界第4位のアイルランド・アイコンが日本市場の開拓に力を入れています。これまでの経験からＣＲＯの今後について、どう見ていますか。市川　国内ＣＲＯからすると、どれだけグローバル試験の受注を取れるか、というところではないか。なかにはグローバルＣＲＯと提携している国内ＣＲＯもいるが、各社ともグローバル展開をどうやっていくかが課題だろう。　その一方で、最大手の米クインタイルズなど上位のグローバルＣＲＯは、情報をどう取っていくかの競争に突入し、もはや別次元を見ている。クインタイルズの株式は調査会社大手の米ＩＭＳが51％を保有している。ＩＭＳがクインタイルズを買った格好だが、そのＩＭＳは処方箋のデータを持っている。この情報をもとに、両社が臨床試験をどう組むか、どの施設を選定すべきかなど、活用してくる可能

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