間違いだらけのHTA
アクセス制限は費用対効果以前から
第13回
東京大学大学院薬学系研究科 五十嵐中
2016年8月1日号
「とても高くてとてもよく効く」薬が次々と出てきたことで、費用対効果について話をする機会をいただくことが増えてきた。この連載のような業界向けの媒体のみならず、一般のメディアや、臨床系の学会でも他人事ではなく共通のトピックとして費用対効果の話題が出てくることは、素直に喜ばしいことである。だが、費用対効果のすそ野が広がってきた分、もはや解決済みと考えていた「都市伝説」がしぶとく生き残っていたことに気付かされることもある。
今回は連載の原点に帰って、HTA(医療技術評価)にまつわる誤解の解消をめざしたい。「HTAの定義」「QALY(質調整生存年)の扱い方」「閾値の議論」「効率性フロンティア」など、さまざまな誤解を連載初期で扱ってきた。
よくある誤解でありながら抜け落ちていたのが、「費用対効果の導入は、医薬品へのアク...
「とても高くてとてもよく効く」薬が次々と出てきたことで、費用対効果について話をする機会をいただくことが増えてきた。この連載のような業界向けの媒体のみならず、一般のメディアや、臨床系の学会でも他人事ではなく共通のトピックとして費用対効果の話題が出てくることは、素直に喜ばしいことである。だが、費用対効果のすそ野が広がってきた分、もはや解決済みと考えていた「都市伝説」がしぶとく生き残っていたことに気付かされることもある。
今回は連載の原点に帰って、HTA(医療技術評価)にまつわる誤解の解消をめざしたい。「HTAの定義」「QALY(質調整生存年)の扱い方」「閾値の議論」「効率性フロンティア」など、さまざまな誤解を連載初期で扱ってきた。
よくある誤解でありながら抜け落ちていたのが、「費用対効果の導入は、医薬品へのアクセス
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