医薬経済オンライン

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現場が望む社会保障制度

AI時代の医療・介護を展望する

第15回

東京財団研究員兼政策プロデューサー 三原 岳

2016年8月1日号

 AI(人工知能)が注目を集めている。政府が閣議決定した「骨太方針2016」や与党の参院選公約は成長分野の施策として「AIの開発」に言及している一方、大量のデータを吸収・解析したAIが人間の力を借りずに進化すると、人間を絶滅に追いやる危険性も指摘されている。チェスよりも複雑な囲碁でAIが人間のプロ棋士に勝ったというニュースを聞くと、確かに空恐ろしさを感じる。  では、本連載の対象である医療、介護はどんな影響を受けるだろうか。発展著しいAIの将来や影響を予想するのは難しいが、近未来を描いた映画やドラマはひとつの考察材料になるかもしれない。例えば、89年に製作された『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』は15年の姿として、薄型テレビやテレビ電話などを描いている。劇中に出てくる「若返るために血液を入れ替えた」など実現していない描写もあるが...  AI(人工知能)が注目を集めている。政府が閣議決定した「骨太方針2016」や与党の参院選公約は成長分野の施策として「AIの開発」に言及している一方、大量のデータを吸収・解析したAIが人間の力を借りずに進化すると、人間を絶滅に追いやる危険性も指摘されている。チェスよりも複雑な囲碁でAIが人間のプロ棋士に勝ったというニュースを聞くと、確かに空恐ろしさを感じる。  では、本連載の対象である医療、介護はどんな影響を受けるだろうか。発展著しいAIの将来や影響を予想するのは難しいが、近未来を描いた映画やドラマはひとつの考察材料になるかもしれない。例えば、89年に製作された『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』は15年の姿として、薄型テレビやテレビ電話などを描いている。劇中に出てくる「若返るために血液を入れ替えた」など実現していない描写もあるが、そ

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