医薬経済オンライン

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トップアスリートだけの問題ではない

世界のドーピング疑惑と一線を画す日本

フリーライター 小谷祐子

2016年8月1日号

 トップアスリートから市民ランナーまで、マラソンなどの陸上競技を取材することの多い私が、ドーピングに問題意識を持つようになったきっかけは、昨年末から相次ぐ、規則違反の報道に接してからだ。  マリア・シャラポワ選手のドーピングも衝撃だが、私個人としては、13年から15年までの3年間、大阪国際女子マラソンで3連覇を成し遂げたウクライナのタチアナ・ガメラ=シュミルコ選手が、血液データを蓄積して変化を調べる「生体パスポート」の検査で異常値が示され、記録の剥奪と4年間の出場停止処分が科されたというニュースが最もショッキングだった。  大阪国際女子マラソンといえば、五輪や世界選手権の日本代表選考会も兼ねる大会。スポーツライターとしてはもちろん、私自身フルマラソンを走るランナーとして、毎年注目している大会だ。13年2位の福士加代子選手、14年2位の赤羽有紀子選手が1...  トップアスリートから市民ランナーまで、マラソンなどの陸上競技を取材することの多い私が、ドーピングに問題意識を持つようになったきっかけは、昨年末から相次ぐ、規則違反の報道に接してからだ。  マリア・シャラポワ選手のドーピングも衝撃だが、私個人としては、13年から15年までの3年間、大阪国際女子マラソンで3連覇を成し遂げたウクライナのタチアナ・ガメラ=シュミルコ選手が、血液データを蓄積して変化を調べる「生体パスポート」の検査で異常値が示され、記録の剥奪と4年間の出場停止処分が科されたというニュースが最もショッキングだった。  大阪国際女子マラソンといえば、五輪や世界選手権の日本代表選考会も兼ねる大会。スポーツライターとしてはもちろん、私自身フルマラソンを走るランナーとして、毎年注目している大会だ。13年2位の福士加代子選手、14年2位の赤羽有紀子選手が1位

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