医薬経済オンライン

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化学構造式から薬剤師が考えるクスリ

薬の名称について

第2回

医化学創薬代表取締役 伊藤勝彦

2016年8月1日号

 薬を示す名称には複数あります。主には「一般名」「化学名」「製品名」があり、薬を理解するのを複雑にしているのも事実です(表1)。ただ、それぞれに意味があることなので、そのようなものとして受け入れるとよいと思います。これら3つの名称のほかに「開発コード」などもあります。 まず一般名から見てみましょう。一般名の特徴は、ステム(stem)という方法を取っていることです。ステムは一般名に付けられる特定の文字の組合せ、分節です。ステムを覚えることによって、薬理作用や構造の特徴が一目でわかるという、とても便利なものです。 ここで事例を挙げてみましょう。糖尿病関連の薬剤で多く使われるステムは「グリ(-gli-)」です。接頭辞に使うとスルホンアミド誘導体を表します。代表例として「グリブゾール」です。また、中間や接尾辞に使われると、そのほかの作用機序や誘導体を表すこ...  薬を示す名称には複数あります。主には「一般名」「化学名」「製品名」があり、薬を理解するのを複雑にしているのも事実です(表1)。ただ、それぞれに意味があることなので、そのようなものとして受け入れるとよいと思います。これら3つの名称のほかに「開発コード」などもあります。 まず一般名から見てみましょう。一般名の特徴は、ステム(stem)という方法を取っていることです。ステムは一般名に付けられる特定の文字の組合せ、分節です。ステムを覚えることによって、薬理作用や構造の特徴が一目でわかるという、とても便利なものです。 ここで事例を挙げてみましょう。糖尿病関連の薬剤で多く使われるステムは「グリ(-gli-)」です。接頭辞に使うとスルホンアミド誘導体を表します。代表例として「グリブゾール」です。また、中間や接尾辞に使われると、そのほかの作用機序や誘導体を表すこと

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