米国内科医会のジェネリック製剤推奨論

薬剤経済学

米国内科医会のジェネリック製剤推奨論

2016年8月1日号

　米国最大の専門医組織であるＡＣＰ（米国内科医会）は1月5日、医療費増大に医師として対処し、医療費の価値を高める取り組みの一環として「費用を抑えながら療法へのアドヒアランスと臨床結果を改善する−ジェネリック製剤の利用拡大による機会」を取り上げ、「最善・最高の診療活動の助言」として全臨床家に実施を呼びかけた（アナルズ・オブ・インターナル・メディシン、15年11月24日にオンライン掲載）。　すでに小売薬局調剤の85％以上をジェネリック（ＧＥ）製剤でカバーしている米国だが、なお利用促進の余地はある。入手できるならブランド（ＢＲ）製剤に代えて活用すべきことは科学的研究を通じて確立されていると、改めてＧＥ利用の意義を包括的に説いた臨床ガイドラインだ。　ＡＣＰは3月末、①薬価の透明性、②経済的評価を含めた比較有効性研究、③メディケアのボリューム値引き交渉、バルク購... 　米国最大の専門医組織であるＡＣＰ（米国内科医会）は1月5日、医療費増大に医師として対処し、医療費の価値を高める取り組みの一環として「費用を抑えながら療法へのアドヒアランスと臨床結果を改善する−ジェネリック製剤の利用拡大による機会」を取り上げ、「最善・最高の診療活動の助言」として全臨床家に実施を呼びかけた（アナルズ・オブ・インターナル・メディシン、15年11月24日にオンライン掲載）。　すでに小売薬局調剤の85％以上をジェネリック（ＧＥ）製剤でカバーしている米国だが、なお利用促進の余地はある。入手できるならブランド（ＢＲ）製剤に代えて活用すべきことは科学的研究を通じて確立されていると、改めてＧＥ利用の意義を包括的に説いた臨床ガイドラインだ。　ＡＣＰは3月末、①薬価の透明性、②経済的評価を含めた比較有効性研究、③メディケアのボリューム値引き交渉、バルク購入

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