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海外時報

ジェネリックはどこまで白血病治療費を下げるか

幕切れを迎えたグリベック④

2016年8月1日号

 特許保護切れを前にして値上げ曲線の勾配が増すという、米国の高額薬剤費の問題を代表してきた慢性骨髄性白血病治療薬「グリベック」(イマチニブ)も、この2月、サン・ファーマスーティカルズによるジェネリック発売によって、一時代の終わりを告げた。  その影響が3ヵ月を通じて現れた4〜6月期のノバルティスの決算報告によると、ドル高調整後のイノベーティブ・メディシン部門(旧医薬品部門)の売上高は1%減だった。新薬群は23%という高い成長率を記録、薬剤利用も6ポイント伸びたが、ジェネリックの浸食がこれを相殺、価格圧力による減収も1ポイントあった。  84億ドルの売上規模がある同部門への6ポイントのジェネリック影響は5億ドルの減収に相当する。「主因」であろうグリベックの寄与度は明らかにされていないが、その打撃のほどが窺える。昨年第4四半期の世界売上高は12.16億ドル、今...  特許保護切れを前にして値上げ曲線の勾配が増すという、米国の高額薬剤費の問題を代表してきた慢性骨髄性白血病治療薬「グリベック」(イマチニブ)も、この2月、サン・ファーマスーティカルズによるジェネリック発売によって、一時代の終わりを告げた。  その影響が3ヵ月を通じて現れた4〜6月期のノバルティスの決算報告によると、ドル高調整後のイノベーティブ・メディシン部門(旧医薬品部門)の売上高は1%減だった。新薬群は23%という高い成長率を記録、薬剤利用も6ポイント伸びたが、ジェネリックの浸食がこれを相殺、価格圧力による減収も1ポイントあった。  84億ドルの売上規模がある同部門への6ポイントのジェネリック影響は5億ドルの減収に相当する。「主因」であろうグリベックの寄与度は明らかにされていないが、その打撃のほどが窺える。昨年第4四半期の世界売上高は12.16億ドル、今年第

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