経済記事の読み方
司法書士に過払い金請求の暗転
最高裁判断で衝撃
2016年8月1日号
奢れるものは久しからず。過払い金請求の増加でわが世の春を謳歌していた司法書士が一転、報酬返還の請求を受けるという、笑えない事態を迎えそうだ。
事の起こりは6月下旬の最高裁判決。司法書士は140万円を超える債務整理業務はできない、との判断が示された。これによって、140万円を超える債権の過払い金請求を司法書士に委託した人が、支払った報酬が多すぎるとして司法書士に返還を求める動きが出てくる公算が強まった。早くも「払い過ぎた司法書士への報酬を取り戻します」と宣伝する鼻息の荒い弁護士も出てきている。
この訴訟は、司法書士に債務整理を依頼した人が、権限外の業務を請け負ったために過度な報酬を支払わされたとして損害賠償を求めていたもの。1審の和歌山地裁は司法書士の主張を認めたが、控訴審の大阪高裁では覆った。争点は140万円という金額の解釈。法曹関係者...
奢れるものは久しからず。過払い金請求の増加でわが世の春を謳歌していた司法書士が一転、報酬返還の請求を受けるという、笑えない事態を迎えそうだ。
事の起こりは6月下旬の最高裁判決。司法書士は140万円を超える債務整理業務はできない、との判断が示された。これによって、140万円を超える債権の過払い金請求を司法書士に委託した人が、支払った報酬が多すぎるとして司法書士に返還を求める動きが出てくる公算が強まった。早くも「払い過ぎた司法書士への報酬を取り戻します」と宣伝する鼻息の荒い弁護士も出てきている。
この訴訟は、司法書士に債務整理を依頼した人が、権限外の業務を請け負ったために過度な報酬を支払わされたとして損害賠償を求めていたもの。1審の和歌山地裁は司法書士の主張を認めたが、控訴審の大阪高裁では覆った。争点は140万円という金額の解釈。法曹関係者は従
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