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医薬品の「古くて未解決」な問題—耐性菌

2016年8月1日号

 ブラジルのリオデジャネイロ五輪のセーリングやトライアスロン会場の水質検査で抗生物質が効かない耐性菌が見つかった。これらの耐性菌は、胃腸感染症や髄膜炎などの原因となり、ある研究では患者の約半数が死に至るという。 世界保健機関(WHO)は4月、抗生物質が効かない薬剤耐性菌が世界各地で広がっていることを明らかにした。WHOは、抗生物質の処方を必要最低限に抑えるよう医療従事者らに警告した。 米国疾病予防対策センター(CDC)は5月、すべての抗生物質が効かない薬剤耐性菌の感染例が米国で初めて見つかったと発表した。この症例は、新型の抗生物質でも治療できない「スーパー耐性菌」とされている。尿路感染症に感染した患者に最後の手段として使う「コリシチン」も効かず、「MCR1」と呼ぶコリシチン耐性遺伝子を持つ耐性菌だ。感染すると、最大50%が死亡する可能性がある...  ブラジルのリオデジャネイロ五輪のセーリングやトライアスロン会場の水質検査で抗生物質が効かない耐性菌が見つかった。これらの耐性菌は、胃腸感染症や髄膜炎などの原因となり、ある研究では患者の約半数が死に至るという。 世界保健機関(WHO)は4月、抗生物質が効かない薬剤耐性菌が世界各地で広がっていることを明らかにした。WHOは、抗生物質の処方を必要最低限に抑えるよう医療従事者らに警告した。 米国疾病予防対策センター(CDC)は5月、すべての抗生物質が効かない薬剤耐性菌の感染例が米国で初めて見つかったと発表した。この症例は、新型の抗生物質でも治療できない「スーパー耐性菌」とされている。尿路感染症に感染した患者に最後の手段として使う「コリシチン」も効かず、「MCR1」と呼ぶコリシチン耐性遺伝子を持つ耐性菌だ。感染すると、最大50%が死亡する可能性がある。

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