医薬経済オンライン

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卸主導「後発品サプライチェーン」の将来

「薬局と改革」の実現性、メーカー再編は期待しない

2016年7月15日号

 増え続ける後発品の流通を医薬品卸が語るとき、必ず課題に挙げるのが、取扱うメーカー・品目の「絞り込み」である。  先発品は、基本的にメーカー1社で大量に製造販売する。原薬メーカーも同じ構図だ。そして、卸が流通を担う。この仕組みが先発品の特許切れと同時に、原薬メーカーの供給先が分散、複数の後発品メーカーからの医薬品市場への供給に切り替わるため、流通の効率性が低下するのは明白である。大型先発品に対し、20社も30社も後発品が殺到するのが現状だ。  後発品流通を担う卸は、販売機会の少ない後発品を含めて取り揃える必要がある。書籍のネット販売で見られるように、ヒット商品の収益を、マイナー商品の合計が上回るような「ロングテール」の良好な状態であるなら万事順調だが、後発品の世界ではそうならない。また、悲しいことに、後発品の売上高は卸売事業全体の1割程度でしか...  増え続ける後発品の流通を医薬品卸が語るとき、必ず課題に挙げるのが、取扱うメーカー・品目の「絞り込み」である。  先発品は、基本的にメーカー1社で大量に製造販売する。原薬メーカーも同じ構図だ。そして、卸が流通を担う。この仕組みが先発品の特許切れと同時に、原薬メーカーの供給先が分散、複数の後発品メーカーからの医薬品市場への供給に切り替わるため、流通の効率性が低下するのは明白である。大型先発品に対し、20社も30社も後発品が殺到するのが現状だ。  後発品流通を担う卸は、販売機会の少ない後発品を含めて取り揃える必要がある。書籍のネット販売で見られるように、ヒット商品の収益を、マイナー商品の合計が上回るような「ロングテール」の良好な状態であるなら万事順調だが、後発品の世界ではそうならない。また、悲しいことに、後発品の売上高は卸売事業全体の1割程度でしかな

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