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薬剤経済学

ジェネリック・スタチン剤の「臨床的優位」

2016年7月15日号

 脂質低減力は確かに強力だが、リスト価格で年1.4万ドルという超高額なPCSK2阻害剤の適正利用が議論されるなか、今春の米国心臓病学会(ACC)で関心を集めた話題のひとつは、とくに難しい対応が必要とされる診断はなく冠動脈性心疾患のリスクは中程度の成人に対する脂質管理と血圧の管理のあり方だった。平均5.6年追跡したHOPE−3国際研究は、スタチン剤と降圧剤という、定着して久しい確立されたはずの基礎的な治療方針に新しい情報をもたらした。「ロバスタチン10㎎」投与はこうした患者層の心臓血管イベントの発生を確実に減らしたが、「カンデサルタン16㎎」と「ヒドロクロロチアジド12.5㎎」による高血圧療法による血圧の低下は、臨床アウトカムの改善に結びつかなかった。 副作用リスクを勘案すると、「脂質の高い人に降圧剤は不要だが、血圧の高い人には脂質低減剤も加えるのがいい」...  脂質低減力は確かに強力だが、リスト価格で年1.4万ドルという超高額なPCSK2阻害剤の適正利用が議論されるなか、今春の米国心臓病学会(ACC)で関心を集めた話題のひとつは、とくに難しい対応が必要とされる診断はなく冠動脈性心疾患のリスクは中程度の成人に対する脂質管理と血圧の管理のあり方だった。平均5.6年追跡したHOPE−3国際研究は、スタチン剤と降圧剤という、定着して久しい確立されたはずの基礎的な治療方針に新しい情報をもたらした。「ロバスタチン10㎎」投与はこうした患者層の心臓血管イベントの発生を確実に減らしたが、「カンデサルタン16㎎」と「ヒドロクロロチアジド12.5㎎」による高血圧療法による血圧の低下は、臨床アウトカムの改善に結びつかなかった。 副作用リスクを勘案すると、「脂質の高い人に降圧剤は不要だが、血圧の高い人には脂質低減剤も加えるのがいい」(

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