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医政羅針盤

混迷の度を深める専門医制度改革の行方

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2016年7月15日号

 7月1日号の「医師需給見通しを巡る議論の限界」の最終部分でも指摘したが、専門医制度改革が混迷の度を深めている。日本専門医機構の執行部体制も刷新されることになったが、なぜこのような混乱が生じているのか、今回はもう少し詳細に振り返りたい。  専門医制度改革については、11年10月、厚生労働省に「専門医の在り方に関する検討会」が設置されて以降、検討が進められ、13年4月に取りまとめられた報告書を踏まえるかたちで、その実現に向けた準備作業が行われてきた。  その過程でも、さまざまな意見が出されてきたが、17年度からの開始を目前に控え、一気に風向きが変わったのが、今年2月18日の社会保障審議会医療部会で、日本専門医機構の池田康夫理事長から説明を受けた際に、開始時期の延期を求める意見が相次いだからだ。日本医師会や病院団体に加え、全国知事会などからも、地域医療に与...  7月1日号の「医師需給見通しを巡る議論の限界」の最終部分でも指摘したが、専門医制度改革が混迷の度を深めている。日本専門医機構の執行部体制も刷新されることになったが、なぜこのような混乱が生じているのか、今回はもう少し詳細に振り返りたい。  専門医制度改革については、11年10月、厚生労働省に「専門医の在り方に関する検討会」が設置されて以降、検討が進められ、13年4月に取りまとめられた報告書を踏まえるかたちで、その実現に向けた準備作業が行われてきた。  その過程でも、さまざまな意見が出されてきたが、17年度からの開始を目前に控え、一気に風向きが変わったのが、今年2月18日の社会保障審議会医療部会で、日本専門医機構の池田康夫理事長から説明を受けた際に、開始時期の延期を求める意見が相次いだからだ。日本医師会や病院団体に加え、全国知事会などからも、地域医療に与え

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