医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

どうした?「週刊現代」意義ある批判が台無しだ!

第18回

鳥集徹

2016年7月15日号

「週刊現代の医療特集を持ち上げといて、今度は落とすのか」と突っ込まれるかもしれないが……。 お気付きの読者もおられるかもしれないが、前回このコラムを書いたあと、急遽『週刊文春』に記事を書くことになった。「がんの名医が教える『悪い手術』と『いい手術』」(2016年七月七日号)と題する記事で、副題に「『週刊現代』医療特集のウソ」と付いている。 文春にも書いたが、現代の医療が抱える闇をえぐり出し、警鐘を鳴らすこと自体は、大いに意味があると思う。とくに日本人は薬を飲み過ぎなので、週刊現代ぐらいのショック療法をしないと、薬信仰は打ち破れないだろう。 だが、「がん手術」に関する週刊現代の記事には、問題が多すぎる。同誌はなぜか、やたらと腹腔鏡手術の危険性を言い立てるのだ。「開腹手術と違って出血しても容易に止められない」「内視鏡の視野が限られ、患部を肉眼や触... 「週刊現代の医療特集を持ち上げといて、今度は落とすのか」と突っ込まれるかもしれないが……。 お気付きの読者もおられるかもしれないが、前回このコラムを書いたあと、急遽『週刊文春』に記事を書くことになった。「がんの名医が教える『悪い手術』と『いい手術』」(2016年七月七日号)と題する記事で、副題に「『週刊現代』医療特集のウソ」と付いている。 文春にも書いたが、現代の医療が抱える闇をえぐり出し、警鐘を鳴らすこと自体は、大いに意味があると思う。とくに日本人は薬を飲み過ぎなので、週刊現代ぐらいのショック療法をしないと、薬信仰は打ち破れないだろう。 だが、「がん手術」に関する週刊現代の記事には、問題が多すぎる。同誌はなぜか、やたらと腹腔鏡手術の危険性を言い立てるのだ。「開腹手術と違って出血しても容易に止められない」「内視鏡の視野が限られ、患部を肉眼や触覚で

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