平時医療の破錠に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
有事医療の最先端〜戦闘の実相編
第8回
一般社団法人TACMEDA協議会理事長 照井資規
2016年7月15日号
120ミリ迫撃砲弾GPS誘導CVT信管付の爆発 前回7月1日号に引き続き、筆者が取材した国際的な防衛・安全保障展示会「ユーロサトリ」(6月12〜17日、パリ)の有事医療の最先端について紹介する。
ユーロサトリで、最新の軍事に触れるたびに痛感させられることは、現代戦闘における殺傷効率の著しい進歩だ。戦争映画でよく描かれるような、「伏せていれば砲弾や爆弾の爆発から身を護れる」という認識は過去のものだ。例えば、砲撃に対して従来のような伏せ方をすれば、手足を失うことになるように、現代戦闘とは想像を遥かに超えるほど凄惨である。一方で、戦争映画はエンターテインメント性が増して現実離れした演出が目立つようになり、海外では戦闘外傷に関する教育で戦争映画を例に出すと、教育効果を損ねると言われるまでになった。
写真はユーロサトリで、展示されていたGPS誘導式近接信...
120ミリ迫撃砲弾GPS誘導CVT信管付の爆発 前回7月1日号に引き続き、筆者が取材した国際的な防衛・安全保障展示会「ユーロサトリ」(6月12〜17日、パリ)の有事医療の最先端について紹介する。
ユーロサトリで、最新の軍事に触れるたびに痛感させられることは、現代戦闘における殺傷効率の著しい進歩だ。戦争映画でよく描かれるような、「伏せていれば砲弾や爆弾の爆発から身を護れる」という認識は過去のものだ。例えば、砲撃に対して従来のような伏せ方をすれば、手足を失うことになるように、現代戦闘とは想像を遥かに超えるほど凄惨である。一方で、戦争映画はエンターテインメント性が増して現実離れした演出が目立つようになり、海外では戦闘外傷に関する教育で戦争映画を例に出すと、教育効果を損ねると言われるまでになった。
写真はユーロサトリで、展示されていたGPS誘導式近接信管
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