医薬経済オンライン

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間違いだらけのHTA

海外での医療機器へのHTA活用

第12回

東京大学大学院薬学系研究科 五十嵐中

2016年7月1日号

 前回6月1日号まで計4回にわたって、日本での費用対効果評価の16年度試行的導入ターゲットとなった医薬品(C型肝炎治療薬「ソバルディ」、抗PD—1抗体「オプジーボ」、乳がん治療薬「カドサイラ」)について、海外のHTA(医療技術評価)機関の評価結果を紹介してきた。  もちろん、海外の費用対効果のデータがそのまま日本に当てはまるわけではない。しかしカドサイラの項(5月1日号)でも述べたように、費用対効果の「効果」の中核をなす臨床的有効性は、データの「国籍」を問わず質の高い臨床試験を用いるのが原則だ。  日本のガイドラインも同じ姿勢を保っている以上、海外での評価とほぼ同じエビデンスが用いられる可能性が高い。国内データが優先されるQOL(生活の質)値や、国内データが必須の費用で海外と大きな差が見られない限りは、最終的な分析結果が...  前回6月1日号まで計4回にわたって、日本での費用対効果評価の16年度試行的導入ターゲットとなった医薬品(C型肝炎治療薬「ソバルディ」、抗PD—1抗体「オプジーボ」、乳がん治療薬「カドサイラ」)について、海外のHTA(医療技術評価)機関の評価結果を紹介してきた。  もちろん、海外の費用対効果のデータがそのまま日本に当てはまるわけではない。しかしカドサイラの項(5月1日号)でも述べたように、費用対効果の「効果」の中核をなす臨床的有効性は、データの「国籍」を問わず質の高い臨床試験を用いるのが原則だ。  日本のガイドラインも同じ姿勢を保っている以上、海外での評価とほぼ同じエビデンスが用いられる可能性が高い。国内データが優先されるQOL(生活の質)値や、国内データが必須の費用で海外と大きな差が見られない限りは、最終的な分析結果が海

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