熊本地震から得られた教訓
錯綜する情報を整理し発信するには
第2回
特定医療法人谷田会谷田病院事務部長 藤井将志
2016年7月1日号
医療ボランティアを募集したホームページ 今回は熊本地震の被災経験から、災害時の情報の収集と発信について考える。4月14日水曜日と16日金曜日に震度7の大きな揺れがあり、土日を挟んで月曜日を迎えた。当初は病院の機能をできるだけ早く通常稼働に戻すことをめざしていた。しかし、建物の破損により病棟閉鎖した病院が同じ医療圏に複数あり、月曜日には転院相談の問い合わせが殺到した。また、熊本市内の急性期の基幹病院のひとつが病棟閉鎖となり、残された急性期病院が一杯の状態にあることもわかってきた。
こうしたなか、当院の病床は99床だが、4床室を5床室にするためベッドを追加する、会議室を臨時病棟にすることを検討したが、実現にはさまざまな問題があった。最大の問題はオーバーベッドで運ばれてくる患者さんを診る職員も被災しており、なかには自宅が全壊した職員がいた。オーバーベ...
医療ボランティアを募集したホームページ 今回は熊本地震の被災経験から、災害時の情報の収集と発信について考える。4月14日水曜日と16日金曜日に震度7の大きな揺れがあり、土日を挟んで月曜日を迎えた。当初は病院の機能をできるだけ早く通常稼働に戻すことをめざしていた。しかし、建物の破損により病棟閉鎖した病院が同じ医療圏に複数あり、月曜日には転院相談の問い合わせが殺到した。また、熊本市内の急性期の基幹病院のひとつが病棟閉鎖となり、残された急性期病院が一杯の状態にあることもわかってきた。
こうしたなか、当院の病床は99床だが、4床室を5床室にするためベッドを追加する、会議室を臨時病棟にすることを検討したが、実現にはさまざまな問題があった。最大の問題はオーバーベッドで運ばれてくる患者さんを診る職員も被災しており、なかには自宅が全壊した職員がいた。オーバーベッド
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