医薬経済オンライン

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HOLMES & VACCINE

切り札も失った製薬業界

第27回 〜日本企業の自慢〜

コイツ・ドナン

2016年7月1日号

【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の未来像を推理している。日本の製薬産業の歴史として抗生物質バブルや脳循環代謝改善薬の繁栄と承認取り消しなどを話し合ってきた2人だが、今度は消化器官用薬を取り上げた。日米欧でジェネリックが数多く登場している領域で、武田薬品の「タケキャブ」が新薬として登場し、またアストラゼネカ(第一三共)の「ネキシウム」が薬価ベースで1000億円近い売上高を記録している。新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象品ともなっているが、世界を騒がしている英国の開業医であるワクチン博士は、納得がいかない様子だ。どうして日本では消化器官用薬の新薬が重宝されるのか。ホームズの推理が続く。  今回の訪日で最も楽しみにしていた天丼専門店で食事をすることができて私は満足だった。ところが、食後のホームズの話は、私にとって消化... 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の未来像を推理している。日本の製薬産業の歴史として抗生物質バブルや脳循環代謝改善薬の繁栄と承認取り消しなどを話し合ってきた2人だが、今度は消化器官用薬を取り上げた。日米欧でジェネリックが数多く登場している領域で、武田薬品の「タケキャブ」が新薬として登場し、またアストラゼネカ(第一三共)の「ネキシウム」が薬価ベースで1000億円近い売上高を記録している。新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象品ともなっているが、世界を騒がしている英国の開業医であるワクチン博士は、納得がいかない様子だ。どうして日本では消化器官用薬の新薬が重宝されるのか。ホームズの推理が続く。  今回の訪日で最も楽しみにしていた天丼専門店で食事をすることができて私は満足だった。ところが、食後のホームズの話は、私にとって消化不

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