危うき「1億総MR時代」の情報流通
売れ行き好調の改良版新薬が嵌る「落とし穴」
2016年7月1日号
14年2月の東京都知事選で211万票を獲得し第19代都知事となった舛添要一氏が、政治資金の公私混同問題で行き詰まり辞任した。当初は擁護する姿勢を見せていた自民・公明両党も、ネットやSNSを中心に沸き起こった批判の嵐に直面すると、あれよという間に翻意した。都政を監視するはずの大手マスコミ各社はこの間、無用の長物であったばかりか、最後はサイバー空間の言説を「追随」する役回りしか演じられなかった。
この騒動を、インターネット時代の衆愚政治の典型と批判することはやさしい。一方で、有権者が情報端末を介して意見をやり取りするなかから世論が形成されるという今日、政治家や古典的な情報媒体者たちが自分たちの都合のいいように世の中をリードする“情報弱者ビジネス”は、もはや通用しない時代となったのも事実だ。
IT社会がもたらした民主政治を支える基本的フレームのこう...
14年2月の東京都知事選で211万票を獲得し第19代都知事となった舛添要一氏が、政治資金の公私混同問題で行き詰まり辞任した。当初は擁護する姿勢を見せていた自民・公明両党も、ネットやSNSを中心に沸き起こった批判の嵐に直面すると、あれよという間に翻意した。都政を監視するはずの大手マスコミ各社はこの間、無用の長物であったばかりか、最後はサイバー空間の言説を「追随」する役回りしか演じられなかった。
この騒動を、インターネット時代の衆愚政治の典型と批判することはやさしい。一方で、有権者が情報端末を介して意見をやり取りするなかから世論が形成されるという今日、政治家や古典的な情報媒体者たちが自分たちの都合のいいように世の中をリードする“情報弱者ビジネス”は、もはや通用しない時代となったのも事実だ。
IT社会がもたらした民主政治を支える基本的フレームのこうし
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