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「〝スパイシー〟は健康の源」

2016年6月15日号

 激辛に挑戦!などと言って、唐辛子をふんだんに放り込んだ中華料理を、こともなげにたいらげる。 当面は何ともないかもしれないが、そんな食生活を毎日のように続けるのは、食道や胃など消化管に対する刺激過剰で、決してよくないはずだ。だが──。「スパイシーな料理を日常的に食べる人は、そうでない人に比べて死亡リスクが最大で14%低い」。北京大学が約50万人の一般住民を対象とした大規模研究でこんな結果を出し、この種の科学的な検討では、世界的に初めてのことでもあり、大変注目されている。 唐辛子に含まれるカプサイシンの抗肥満・抗酸化・抗炎症・抗がんなどの諸作用が効果的に働く科学的裏付けもある。 具体的には、虚血性心疾患及び呼吸器疾患などの発症が抑制されたとしている。なお、生の唐辛子のほうが、乾燥品よりカプサイシンやビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれていて、よ...  激辛に挑戦!などと言って、唐辛子をふんだんに放り込んだ中華料理を、こともなげにたいらげる。 当面は何ともないかもしれないが、そんな食生活を毎日のように続けるのは、食道や胃など消化管に対する刺激過剰で、決してよくないはずだ。だが──。「スパイシーな料理を日常的に食べる人は、そうでない人に比べて死亡リスクが最大で14%低い」。北京大学が約50万人の一般住民を対象とした大規模研究でこんな結果を出し、この種の科学的な検討では、世界的に初めてのことでもあり、大変注目されている。 唐辛子に含まれるカプサイシンの抗肥満・抗酸化・抗炎症・抗がんなどの諸作用が効果的に働く科学的裏付けもある。 具体的には、虚血性心疾患及び呼吸器疾患などの発症が抑制されたとしている。なお、生の唐辛子のほうが、乾燥品よりカプサイシンやビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれていて、より効

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