医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

「悩む医師」に残された時間的猶予

「効いている患者がわからない」というICI

2016年6月15日号

 患者から不安げに「いつになったら効果がでますか?」と問われ、顔を曇らせる医師たちがいる。いつになったらこの薬は効果が出るのか。それを知りたいのは医師も同じだ。  致死性が高い進行期悪性黒色腫だが、抗PD1抗体「オプジーボ」(ニボルマブ)、抗CTLA4抗体「ヤーボイ」(イピリムマブ)といった免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の登場で、その常識は覆りつつある。10年生存した患者も報告され、「治癒をもたらす」とも言われ始めてきた。  5月27日と28日、鹿児島市で第32回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会が開催された。話題の中心はICIだ。小野薬品とブリストル・マイヤーズスクイブによるスポンサードシンポジウムは、600席近くある座席が医師や関係者でほぼ埋まった。座長の国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科の山﨑直也氏は冒頭の挨拶で、「今までにないことがある」と...  患者から不安げに「いつになったら効果がでますか?」と問われ、顔を曇らせる医師たちがいる。いつになったらこの薬は効果が出るのか。それを知りたいのは医師も同じだ。  致死性が高い進行期悪性黒色腫だが、抗PD1抗体「オプジーボ」(ニボルマブ)、抗CTLA4抗体「ヤーボイ」(イピリムマブ)といった免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の登場で、その常識は覆りつつある。10年生存した患者も報告され、「治癒をもたらす」とも言われ始めてきた。  5月27日と28日、鹿児島市で第32回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会が開催された。話題の中心はICIだ。小野薬品とブリストル・マイヤーズスクイブによるスポンサードシンポジウムは、600席近くある座席が医師や関係者でほぼ埋まった。座長の国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科の山﨑直也氏は冒頭の挨拶で、「今までにないことがある」と話

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence