熊本地震から得られた教訓
発生直後に求められる「意思決定」
第1回
特定医療法人谷田会谷田病院事務部長 藤井将志
2016年6月15日号
暗闇のなか情報を集めて対応する 熊本地震から約2ヵ月。筆者は熊本にある病院で働いているが、渦中にいてもだいぶ落ち着いてきた雰囲気を感じている。2ヵ月が経過したことでわかってきたことも多分にある。そこで過去の出来事となる前に医療機関と医療関係者が知っておくべきことを6回に渡りお伝えする。 筆者の所属する谷田病院がある甲佐町は熊本市内から車で40分程度のところに位置する。1回目の大きな揺れがあった益城町は2つ隣の町で、当院の職員も数人はそこから通勤しているような距離である。病院の機能としてはテレビで報道されるような急性期病院ではなく、ポストアキュートの患者さんを受け入れる、地域医療を提供する99床の小規模病院である。 本号では病院管理者が、短期間で目まぐるしく変化する環境でどのような意思決定を求められるのか、地震発生直後(2〜3時間程度)に限定した内容...
暗闇のなか情報を集めて対応する 熊本地震から約2ヵ月。筆者は熊本にある病院で働いているが、渦中にいてもだいぶ落ち着いてきた雰囲気を感じている。2ヵ月が経過したことでわかってきたことも多分にある。そこで過去の出来事となる前に医療機関と医療関係者が知っておくべきことを6回に渡りお伝えする。 筆者の所属する谷田病院がある甲佐町は熊本市内から車で40分程度のところに位置する。1回目の大きな揺れがあった益城町は2つ隣の町で、当院の職員も数人はそこから通勤しているような距離である。病院の機能としてはテレビで報道されるような急性期病院ではなく、ポストアキュートの患者さんを受け入れる、地域医療を提供する99床の小規模病院である。 本号では病院管理者が、短期間で目まぐるしく変化する環境でどのような意思決定を求められるのか、地震発生直後(2〜3時間程度)に限定した内容に
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