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先端技術が「1型」糖尿病に結集

「2型」だけの製薬企業は取り残される

(株)薬新 井高恭彦

2016年6月15日号

 1型糖尿病で最先端技術を使った治療研究が活発化している。5月に開かれた第59回日本糖尿病学会年次学術集会ではiPS細胞を使った再生医療や、動物の臓器や細胞をヒトに移植する異種移植による1型治療の研究成果発表が複数あった。今はまだ動物実験段階だが、成功事例も多い。  ヒトへの応用研究が近く国内でも始まるはずだ。  厚労省の指針で事実上禁じられていた異種移植が、感染症対策の徹底などを条件に認められることになった。厚労省の研究班(代表=保野哲朗・国立感染症研究所エイズ研究センター長)が5月27日の審議会に指針の見直し案を提出し、了承された。海外で1型糖尿病患者にブタの膵島細胞(β細胞)を移植する研究が進み、国内でも同様の研究ニーズがあることから、頭ごなしの「禁止」ではなく、条件付きの「解禁」に舵を切った。 「糖尿病大国」と称される日本の糖尿病患者は約510...  1型糖尿病で最先端技術を使った治療研究が活発化している。5月に開かれた第59回日本糖尿病学会年次学術集会ではiPS細胞を使った再生医療や、動物の臓器や細胞をヒトに移植する異種移植による1型治療の研究成果発表が複数あった。今はまだ動物実験段階だが、成功事例も多い。  ヒトへの応用研究が近く国内でも始まるはずだ。  厚労省の指針で事実上禁じられていた異種移植が、感染症対策の徹底などを条件に認められることになった。厚労省の研究班(代表=保野哲朗・国立感染症研究所エイズ研究センター長)が5月27日の審議会に指針の見直し案を提出し、了承された。海外で1型糖尿病患者にブタの膵島細胞(β細胞)を移植する研究が進み、国内でも同様の研究ニーズがあることから、頭ごなしの「禁止」ではなく、条件付きの「解禁」に舵を切った。 「糖尿病大国」と称される日本の糖尿病患者は約510万人

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