医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

重要なのは「どんな製品を開発するか」

第111回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2016年6月15日号

 6月3日、アイルランドに本社を置くシャイアーが世界最大の血液製剤会社であるバクスアルタの買収を完了した。シャイアーの15年の医薬品売上高は64.0億ドル、バクスアルタは61.5億ドルで、単純合計では年間125億ドル規模の製薬企業が誕生する。シャイアーが出したリリースでは4つの項目が見出しとして示されており、「毎年2ケタ成長して20年の売上げは200億ドルを超える」「希少疾患薬のポートフォリオが年間売上高の約65%になる」「アンメットニーズの大きい患者を助ける可能性のあるベストインクラスの製品を世界へ届ける」「強固な革新的パイプラインが次世代の治療薬の開発を勢いづける」となっている。  一般的に買収完了時は「コスト削減効果は何億ドルに達する」などもアピールするが、それは本文の後ろのほうで「今後3年間で最低5億ドル以上のコスト削減効果が見込まれる」としているだけだ...  6月3日、アイルランドに本社を置くシャイアーが世界最大の血液製剤会社であるバクスアルタの買収を完了した。シャイアーの15年の医薬品売上高は64.0億ドル、バクスアルタは61.5億ドルで、単純合計では年間125億ドル規模の製薬企業が誕生する。シャイアーが出したリリースでは4つの項目が見出しとして示されており、「毎年2ケタ成長して20年の売上げは200億ドルを超える」「希少疾患薬のポートフォリオが年間売上高の約65%になる」「アンメットニーズの大きい患者を助ける可能性のあるベストインクラスの製品を世界へ届ける」「強固な革新的パイプラインが次世代の治療薬の開発を勢いづける」となっている。  一般的に買収完了時は「コスト削減効果は何億ドルに達する」などもアピールするが、それは本文の後ろのほうで「今後3年間で最低5億ドル以上のコスト削減効果が見込まれる」としているだけだ。こ

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