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医療企業・その現状と展望

シスメックス 検体検査領域で世界の「トップ10」

—世界190ヵ国以上で事業展開—

2016年6月15日号

 病気の診断・治療のため医療機関で受ける検査は2種類ある。生体検査と検体検査である。生体検査はレントゲン、心電図など身体を直接調べる検査であり、検体検査は身体から採取した血液、尿、細胞などを検体として調べる検査だ。  シスメックスは検体検査に必要な機器、試薬、ソフトウエアを開発・製造・販売する企業である。検体検査領域のほぼすべての分野で事業展開している。製品は世界中の病院、検査センターで使用されている。現在、検体検査領域全体では世界のトップ10の位置にあるが、主力の血球計数検査分野では世界のトップシェアを占めている。  手掛ける主要分野は血液中の赤血球、白血球などの血球の数や種類、大きさを測定・分析する血球計数検査(ヘマトロジー)分野、血友病など血液が固まらない疾患や脳梗塞など血栓が引き起こす疾患の診断支援やモニタリングの血液凝固検査分野、...  病気の診断・治療のため医療機関で受ける検査は2種類ある。生体検査と検体検査である。生体検査はレントゲン、心電図など身体を直接調べる検査であり、検体検査は身体から採取した血液、尿、細胞などを検体として調べる検査だ。  シスメックスは検体検査に必要な機器、試薬、ソフトウエアを開発・製造・販売する企業である。検体検査領域のほぼすべての分野で事業展開している。製品は世界中の病院、検査センターで使用されている。現在、検体検査領域全体では世界のトップ10の位置にあるが、主力の血球計数検査分野では世界のトップシェアを占めている。  手掛ける主要分野は血液中の赤血球、白血球などの血球の数や種類、大きさを測定・分析する血球計数検査(ヘマトロジー)分野、血友病など血液が固まらない疾患や脳梗塞など血栓が引き起こす疾患の診断支援やモニタリングの血液凝固検査分野、血液

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