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審査建言

製薬企業に求められるMA機能の強化

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2016年6月15日号

 近年、C型肝炎や各種がん、免疫性疾患などに対する画期的な新薬が次々と登場し、新薬開発における社会の期待は一層大きくなってきている。一方、製薬企業の販売姿勢、医療機関や医療関係者との接触、とくに営業関係者の姿勢に対する視線は国際的にも厳しいものがある。  米国では、販売促進のための製薬企業の営業活動の行き過ぎが問題となり、これがサンシャイン条項導入のきっかけともなった。営業的なプロモーション活動と、医学・薬学に基づく医学情報活動とを、外部からもわかるように、社内組織として、MA(メディカル・アフェアーズ)部門が営業部門などとは切り離されるようになっている。また、MA部門は経営陣に直結した組織として設けられ、その活動には、経営陣が直接責任を持つかたちで運営されるようになってきた。欧米製薬企業の日本法人でも、本社組織の一環として、本社のMA...  近年、C型肝炎や各種がん、免疫性疾患などに対する画期的な新薬が次々と登場し、新薬開発における社会の期待は一層大きくなってきている。一方、製薬企業の販売姿勢、医療機関や医療関係者との接触、とくに営業関係者の姿勢に対する視線は国際的にも厳しいものがある。  米国では、販売促進のための製薬企業の営業活動の行き過ぎが問題となり、これがサンシャイン条項導入のきっかけともなった。営業的なプロモーション活動と、医学・薬学に基づく医学情報活動とを、外部からもわかるように、社内組織として、MA(メディカル・アフェアーズ)部門が営業部門などとは切り離されるようになっている。また、MA部門は経営陣に直結した組織として設けられ、その活動には、経営陣が直接責任を持つかたちで運営されるようになってきた。欧米製薬企業の日本法人でも、本社組織の一環として、本社のMA機能

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