医薬経済オンライン

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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

現場はいずれ変化する

患者の医療リテラシー(後)

株式会社アンテリオ理事 堀玲子

2016年6月15日号

 前回5月15日号で述べたが、患者の医療リテラシーを測定することによって、患者が医師の言ったことをそのまま受け取り、反論や質問をすることが非常に難しかった現状を変えていくだろう。 多くの診療科の開業医を回って、同じような薬剤が処方されている状況は、ポリファーマシーの問題として総合診療医が少しずつ積極的に発信し始めた。 患者自身のお薬手帳で確認できるのではないか、と思われるが、実際はブランド(一般名)ごとに名前も違い、また各調剤薬局に置いてあるジェネリックでも名前が違う。薬が変わったときには、患者自身が管理するのは無理だろう。 そもそも医薬品は患者個々のデータに基づいてつくられていない。治療で選択された薬剤を通じて、医師と患者がハイレベルのコミュニケーションをとるのは難しい。 患者調査が多方面で行われているが、「医師の言っていることが専門的過...  前回5月15日号で述べたが、患者の医療リテラシーを測定することによって、患者が医師の言ったことをそのまま受け取り、反論や質問をすることが非常に難しかった現状を変えていくだろう。 多くの診療科の開業医を回って、同じような薬剤が処方されている状況は、ポリファーマシーの問題として総合診療医が少しずつ積極的に発信し始めた。 患者自身のお薬手帳で確認できるのではないか、と思われるが、実際はブランド(一般名)ごとに名前も違い、また各調剤薬局に置いてあるジェネリックでも名前が違う。薬が変わったときには、患者自身が管理するのは無理だろう。 そもそも医薬品は患者個々のデータに基づいてつくられていない。治療で選択された薬剤を通じて、医師と患者がハイレベルのコミュニケーションをとるのは難しい。 患者調査が多方面で行われているが、「医師の言っていることが専門的過ぎ

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