巨額再算定が「痛い」のはどこか

ＩＭＳデータに見る市場動向

巨額再算定が「痛い」のはどこか

2016年6月1日号

　約10年前になるが、市場調査会社ＩＭＳジャパンがまとめている国内医療用医薬品の売上げデータ（薬価ベース）で話題となったのは「『アリセプト』がついに1000億円の大台を超える」「大台を突破した『ブロプレス』と『ディオバン』のどちらがトップになるか」など、1000億円台がひとつのキーワードだった。　そんな話で盛り上がっていた時代からすると隔世の感はある。15年度（4〜3月）は、予想はしていたものの製品別売上高のトップにギリアド・サイエンシズの「ハーボニーハイゴウ」が立った。2693億400万円（前年度比なし）。15年9月発売から7ヵ月程度でＩＭＳジャパン調査史上最高を記録した。そして2位は同社の「ソバルディ」だ。5月の発売以来、1508億7900万円（前年度比なし）。ハーボニーと大差はついたが、売上高1500億円というのも、十分過ぎるヒット商品だ。2製品で4200億円にのぼる... 　約10年前になるが、市場調査会社ＩＭＳジャパンがまとめている国内医療用医薬品の売上げデータ（薬価ベース）で話題となったのは「『アリセプト』がついに1000億円の大台を超える」「大台を突破した『ブロプレス』と『ディオバン』のどちらがトップになるか」など、1000億円台がひとつのキーワードだった。　そんな話で盛り上がっていた時代からすると隔世の感はある。15年度（4〜3月）は、予想はしていたものの製品別売上高のトップにギリアド・サイエンシズの「ハーボニーハイゴウ」が立った。2693億400万円（前年度比なし）。15年9月発売から7ヵ月程度でＩＭＳジャパン調査史上最高を記録した。そして2位は同社の「ソバルディ」だ。5月の発売以来、1508億7900万円（前年度比なし）。ハーボニーと大差はついたが、売上高1500億円というのも、十分過ぎるヒット商品だ。2製品で4200億円にのぼる。　

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