医薬経済オンライン

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弱い者いじめの「特例引き下げ」

2回連続▲2%となった理由は何か

2016年6月1日号

 先発品も後発品も販売する中堅製薬企業幹部はこう話す。 「長期収載品の特例引き下げはやはり厳しいよね。要件から外れなければ永久に下げられるのだから」  16年度薬価改定から2ヵ月が経過した。現在の製薬業界の話題は、「オプジーボ」に代表される高額で、しかも大ヒットが確実となっている医薬品が中心だ。団塊世代が後期高齢者となり医療費はさらに膨らむから、現役世代は高額薬剤の売上げが急激に伸びていくことに敏感になっている。  高額薬剤の問題は今後さらに議論になるが、薬剤費抑制策の代名詞である後発品使用促進策は、順調に進んでいる。  政府は20年度末までの早い時期に後発品数量シェア80%を掲げている。診療報酬上で優遇策が採られているが、先発品企業に対しては長期収載品に特例引き下げのペナルティをかけることで、販売意欲を失わせ、後発品に置き換えさせようとしている...  先発品も後発品も販売する中堅製薬企業幹部はこう話す。 「長期収載品の特例引き下げはやはり厳しいよね。要件から外れなければ永久に下げられるのだから」  16年度薬価改定から2ヵ月が経過した。現在の製薬業界の話題は、「オプジーボ」に代表される高額で、しかも大ヒットが確実となっている医薬品が中心だ。団塊世代が後期高齢者となり医療費はさらに膨らむから、現役世代は高額薬剤の売上げが急激に伸びていくことに敏感になっている。  高額薬剤の問題は今後さらに議論になるが、薬剤費抑制策の代名詞である後発品使用促進策は、順調に進んでいる。  政府は20年度末までの早い時期に後発品数量シェア80%を掲げている。診療報酬上で優遇策が採られているが、先発品企業に対しては長期収載品に特例引き下げのペナルティをかけることで、販売意欲を失わせ、後発品に置き換えさせようとしている。今

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