医薬経済オンライン

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間違いだらけのHTA

メラノーマ「推奨」のオプジーボ、肺がんは?

第11回

東京大学大学院薬学系研究科 五十嵐中

2016年6月1日号

 第8回(3月1日号)から、日本の費用対効果評価の試行的導入ターゲット薬剤(C型肝炎治療薬「ソバルディ」(一般名=ソホスブビル)、抗がん剤「オプジーボ」(ニボルマブ)、乳がん治療薬「カドサイラ」 (トラスツズマブ/エムタンシン)について、海外のHTA(医療技術評価)機関の評価結果を紹介している。  今回は乳がんの治療薬カドサイラのフランスHAS及びオプジーボのNICEの評価結果を紹介したい。  前回紹介したとおり、英国NICEの評価では、カドサイラの1QALY(質調整生存年)獲得当たりのICERは16万〜17万ポンド/QALYと、英国での一般的な閾値2〜3万ポンドを大幅に超過していた。  患者アクセススキームによる価格引き下げや終末期特例によるQOL値の修正をもってしても費用対効果は許容範囲に届かず、給付は「非...  第8回(3月1日号)から、日本の費用対効果評価の試行的導入ターゲット薬剤(C型肝炎治療薬「ソバルディ」(一般名=ソホスブビル)、抗がん剤「オプジーボ」(ニボルマブ)、乳がん治療薬「カドサイラ」 (トラスツズマブ/エムタンシン)について、海外のHTA(医療技術評価)機関の評価結果を紹介している。  今回は乳がんの治療薬カドサイラのフランスHAS及びオプジーボのNICEの評価結果を紹介したい。  前回紹介したとおり、英国NICEの評価では、カドサイラの1QALY(質調整生存年)獲得当たりのICERは16万〜17万ポンド/QALYと、英国での一般的な閾値2〜3万ポンドを大幅に超過していた。  患者アクセススキームによる価格引き下げや終末期特例によるQOL値の修正をもってしても費用対効果は許容範囲に届かず、給付は「非推奨

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