医薬経済オンライン

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現場が望む社会保障制度

かかりつけ薬剤師を考える

第13回

東京財団研究員兼政策プロデューサー 三原 岳

2016年6月1日号

「かかりつけ」という言葉に着目したシリーズの最終回として、16年度診療報酬改定で創設された「かかりつけ薬剤師(薬局)」を取り上げる。これは従来の調剤業務よりも服薬指導、薬歴管理を重視することで、量的な拡大よりも質の充実をめざしており、患者の満足度向上と費用節約の両方を満たそうとする方向性は正しいと思われる。  だが、16年2月1日号で指摘したように、「かかりつけ」という言葉が能力なのか、機能を示すのか、ここでも不明確だ。薬剤師の専門技能と併せて、かかりつけ薬剤師(薬局)をゼロベースで考えてみる。  国の資料を見ると、かかりつけ薬剤師(薬局)とは①医薬品、薬物治療に関して安心して相談できる身近な存在、②かかりつけ医と連携のうえ、在宅医療も含めて安全で安心な薬物療法を提供、③地域包括ケアを提供する一員として最適な薬学的管理・... 「かかりつけ」という言葉に着目したシリーズの最終回として、16年度診療報酬改定で創設された「かかりつけ薬剤師(薬局)」を取り上げる。これは従来の調剤業務よりも服薬指導、薬歴管理を重視することで、量的な拡大よりも質の充実をめざしており、患者の満足度向上と費用節約の両方を満たそうとする方向性は正しいと思われる。  だが、16年2月1日号で指摘したように、「かかりつけ」という言葉が能力なのか、機能を示すのか、ここでも不明確だ。薬剤師の専門技能と併せて、かかりつけ薬剤師(薬局)をゼロベースで考えてみる。  国の資料を見ると、かかりつけ薬剤師(薬局)とは①医薬品、薬物治療に関して安心して相談できる身近な存在、②かかりつけ医と連携のうえ、在宅医療も含めて安全で安心な薬物療法を提供、③地域包括ケアを提供する一員として最適な薬学的管理・指

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