４ドル・ジェネリック販売の入院抑制効果（後）

薬剤経済学

2016年6月1日号

　チリのフロレンシア・ボレシオ−ヒガ（アドルフォ・イバフィエズ大学）は、ウォルマート（ＷＭ）が全米展開している30日分当たり一律4ドルでジェネリックを提供するプログラムを例に、破壊的な低価格は薬剤利用を高め、薬剤療法による疾患管理に敏感な「回避可能な入院」（ＡＨＣ）を減らす成果につながったと強調した。　フロリダ州における処方箋調剤と入院の一般データを統計的手法を駆使して分析し、「ＷＭは我われをより健康的にできるか？」との問いに、「イエス」と断言したのだ（ジャーナル・オブ・ヘルス・エコノミクス2015年12月）。　患者負担の軽減が医療サービスの利用を増やすことは繰り返し確認されてきたが、それが臨床結果にどう反映されるかについて、定説はない。現金購入の通常・慣行料金に比べて、汎用ジェネリック130製剤の価格を平均84％と大胆に下げて売り出したＷＭ薬局部... 　チリのフロレンシア・ボレシオ−ヒガ（アドルフォ・イバフィエズ大学）は、ウォルマート（ＷＭ）が全米展開している30日分当たり一律4ドルでジェネリックを提供するプログラムを例に、破壊的な低価格は薬剤利用を高め、薬剤療法による疾患管理に敏感な「回避可能な入院」（ＡＨＣ）を減らす成果につながったと強調した。　フロリダ州における処方箋調剤と入院の一般データを統計的手法を駆使して分析し、「ＷＭは我われをより健康的にできるか？」との問いに、「イエス」と断言したのだ（ジャーナル・オブ・ヘルス・エコノミクス2015年12月）。　患者負担の軽減が医療サービスの利用を増やすことは繰り返し確認されてきたが、それが臨床結果にどう反映されるかについて、定説はない。現金購入の通常・慣行料金に比べて、汎用ジェネリック130製剤の価格を平均84％と大胆に下げて売り出したＷＭ薬局部門の

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