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海外時報

「値上げモデル」崩壊後の新薬市場

薬価問題に、バイオファーマはどう立ち回るか

2016年6月1日号

 昨年、米国市場で製薬会社はブランド製剤の価格を平均12.4%引き上げた。しかし、インボイス価格から値引き、リベートなどを引いて最終的に製薬会社に入ってくる正味の収入増は2.8%に過ぎず、4分の3が消えていた。  過度の値上げ批判に対し、正味の価格動向を論じるべきという製薬業界の主張は、こうした実態に論拠を得ている。だが、IMSヘルスケア・インフォマティクス研究所の15年報告「米国における医薬品の利用と支出」は、市場ダイナミクスの変化と、これに対応した思考の転換を促す理由を数字で示している。ブランド価格の引き上げは12年から4年連続で10%を超し、業界は価格形成力を堅持したかに見えるが、名目と実質の差は12年の0.9ポイントから3年間で9.6ポイントに広がった(図1)。  15年の医薬品市場の名目値上げ率は12.2%、4248億ドルである。しかし実質は3095億ドルで、23%割り...  昨年、米国市場で製薬会社はブランド製剤の価格を平均12.4%引き上げた。しかし、インボイス価格から値引き、リベートなどを引いて最終的に製薬会社に入ってくる正味の収入増は2.8%に過ぎず、4分の3が消えていた。  過度の値上げ批判に対し、正味の価格動向を論じるべきという製薬業界の主張は、こうした実態に論拠を得ている。だが、IMSヘルスケア・インフォマティクス研究所の15年報告「米国における医薬品の利用と支出」は、市場ダイナミクスの変化と、これに対応した思考の転換を促す理由を数字で示している。ブランド価格の引き上げは12年から4年連続で10%を超し、業界は価格形成力を堅持したかに見えるが、名目と実質の差は12年の0.9ポイントから3年間で9.6ポイントに広がった(図1)。  15年の医薬品市場の名目値上げ率は12.2%、4248億ドルである。しかし実質は3095億ドルで、23%割り引

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