医薬経済オンライン

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賛否両論

高額薬の「」マーク、ご執心は

2016年6月1日号

「この一剤が国家を滅ぼす」。日本赤十字社医療センターの國頭英夫部長の発言が、物議を醸している。抗がん剤「オプジーボ」に対する見解だが、患者(体重60キロ)1年間26回の使用によって3500万円かかり、非小細胞肺がん患者10万人のうち5万人が使うと、薬剤費は1兆7500億円に達する。そして「国家を揺るがしかねない事態」と憂える。なるほど、衝撃的な解析だ。 問題提起は、財務省が眼を付け財政制度等審議会での意見陳述となったあたりから、一気に広がった。1錠約4〜5万円のC型肝炎治療剤「ソバルディ」「ハーボニー」などの高薬価品も加わり、効果は高いが値段も高い「高額医薬品」問題として一般マスコミも飛び付いたわけだ。「命の値段」にまで及ぶ医薬品の費用対効果や、「自腹」で払える富裕層の使用と「老い先短い」高齢者への制限といった、患者負担と給付制限にまで発展しそうな勢いだ。... 「この一剤が国家を滅ぼす」。日本赤十字社医療センターの國頭英夫部長の発言が、物議を醸している。抗がん剤「オプジーボ」に対する見解だが、患者(体重60キロ)1年間26回の使用によって3500万円かかり、非小細胞肺がん患者10万人のうち5万人が使うと、薬剤費は1兆7500億円に達する。そして「国家を揺るがしかねない事態」と憂える。なるほど、衝撃的な解析だ。 問題提起は、財務省が眼を付け財政制度等審議会での意見陳述となったあたりから、一気に広がった。1錠約4〜5万円のC型肝炎治療剤「ソバルディ」「ハーボニー」などの高薬価品も加わり、効果は高いが値段も高い「高額医薬品」問題として一般マスコミも飛び付いたわけだ。「命の値段」にまで及ぶ医薬品の費用対効果や、「自腹」で払える富裕層の使用と「老い先短い」高齢者への制限といった、患者負担と給付制限にまで発展しそうな勢いだ。国民

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