IoTで進化する医療、医薬品業界
遠隔医療、遠隔調剤時代に何をするべきか
(株)薬新 井高恭彦
2016年5月15日号
医療のIT(情報技術)化が、ここに来て急速に進展している。遠隔診療が都市部でも認められ、電子処方箋が解禁になった。医薬品業界は、どう対応すべきか。現状と将来を探る。
医師と患者を情報通信機器でつなぐ遠隔診療は、旧厚生省が97年に通知(健政発第1075号)を出して以来20年近く、あくまで離島やへき地など特別な場合に限定されるとの解釈が定着していた。
しかし、15年に入って内閣府の規制改革会議が、厚生労働省に遠隔診療を推進するよう要請、政府も同年6月の「骨太の方針2015」に「遠隔医療の推進」と明記した。これを受け、厚労省が8月に、新たな事務連絡通知を出し、旧厚生省通知の解釈を明確化した。「遠隔診療は患者側の要請に基づき、患者側の利点を十分に勘案したうえで、直接の対面診療と適切に組み合わせるのであれば差支えない」。事実上、都市部での遠隔診療に道を開いた...
医療のIT(情報技術)化が、ここに来て急速に進展している。遠隔診療が都市部でも認められ、電子処方箋が解禁になった。医薬品業界は、どう対応すべきか。現状と将来を探る。
医師と患者を情報通信機器でつなぐ遠隔診療は、旧厚生省が97年に通知(健政発第1075号)を出して以来20年近く、あくまで離島やへき地など特別な場合に限定されるとの解釈が定着していた。
しかし、15年に入って内閣府の規制改革会議が、厚生労働省に遠隔診療を推進するよう要請、政府も同年6月の「骨太の方針2015」に「遠隔医療の推進」と明記した。これを受け、厚労省が8月に、新たな事務連絡通知を出し、旧厚生省通知の解釈を明確化した。「遠隔診療は患者側の要請に基づき、患者側の利点を十分に勘案したうえで、直接の対面診療と適切に組み合わせるのであれば差支えない」。事実上、都市部での遠隔診療に道を開いた格
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