医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

世界でどんな新製品が売れているか

第110回

医薬評論家 五條正也

2016年5月15日号

 米国で今年最大のパテント切れとされるアストラゼネカの「クレストール」の後発品が4月29日に承認された。クレストールの米売上げは15年に28.4億ドル、今年1〜3月は6.4億ドルあり、最近の後発品登場後の状況からすれば、4〜6月はその半分以下、7月以降は8割以上の減少が予想される。今年は10月に第一三共の「オルメテック」(米名ベニカー)、12月にメルクの「ゼチーア」の後発品が登場する見込みとなっている。  アストラゼネカはクレストールが激減すると予想されるなかで、いくつかの新製品を上市し、COPDの抗コリン薬である「アクリジニウム」(日本の製品名はエクリラ)を創製したスペインのアルミラールの呼吸器用薬事業を買収するなどしている。だが、新製品の今年1〜3月の売上げは、臨床試験開始からわずか2年半余りの15年11月に米FDA(食品医薬品局)の承認を得た...  米国で今年最大のパテント切れとされるアストラゼネカの「クレストール」の後発品が4月29日に承認された。クレストールの米売上げは15年に28.4億ドル、今年1〜3月は6.4億ドルあり、最近の後発品登場後の状況からすれば、4〜6月はその半分以下、7月以降は8割以上の減少が予想される。今年は10月に第一三共の「オルメテック」(米名ベニカー)、12月にメルクの「ゼチーア」の後発品が登場する見込みとなっている。  アストラゼネカはクレストールが激減すると予想されるなかで、いくつかの新製品を上市し、COPDの抗コリン薬である「アクリジニウム」(日本の製品名はエクリラ)を創製したスペインのアルミラールの呼吸器用薬事業を買収するなどしている。だが、新製品の今年1〜3月の売上げは、臨床試験開始からわずか2年半余りの15年11月に米FDA(食品医薬品局)の承認を得た非

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