海外時報
「イノベーティブな製薬会社」の今日像
「フレッシュネス・インデックス」が示唆するもの
2016年5月15日号
米国の年間承認新薬数は記録を更新する勢いを持続している。昨年の11製剤には及ばないが、5年以内に売上高10億ドルを超えるブロックバスター候補は今年も7製剤(トムソン・ロイター予測)あり、値引き・リベートを差し引いた実質ベースで向こう5年は4〜7%の安定成長(IMSヘルスケア・インフォマティクス研究所)が予測される。にもかかわらず、業界から明るい声が聞こえてこないのは、高薬価に対する市民と政治の批判に背中を押されて、米国民間保険が高額薬剤に対する厳しい姿勢を強めているためだけではないようだ。
3年前に迎えたパテント・クリフ、米国医薬品市場はマイナス成長から立ち直ったのか。前途洋々はほんの一握りで、費用を削って収益増を確保しても、陰鬱な状況から抜け出せずにもがいている製薬会社は少なくない。
医薬品イノベーションを軸に製薬業界を観察するバーナード・...
米国の年間承認新薬数は記録を更新する勢いを持続している。昨年の11製剤には及ばないが、5年以内に売上高10億ドルを超えるブロックバスター候補は今年も7製剤(トムソン・ロイター予測)あり、値引き・リベートを差し引いた実質ベースで向こう5年は4〜7%の安定成長(IMSヘルスケア・インフォマティクス研究所)が予測される。にもかかわらず、業界から明るい声が聞こえてこないのは、高薬価に対する市民と政治の批判に背中を押されて、米国民間保険が高額薬剤に対する厳しい姿勢を強めているためだけではないようだ。
3年前に迎えたパテント・クリフ、米国医薬品市場はマイナス成長から立ち直ったのか。前途洋々はほんの一握りで、費用を削って収益増を確保しても、陰鬱な状況から抜け出せずにもがいている製薬会社は少なくない。
医薬品イノベーションを軸に製薬業界を観察するバーナード・ム
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