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薬剤経済学

4ドル・ジェネリック販売の入院抑制効果(前)

2016年5月15日号

 2006年9月、世界最大の小売業ウォルマートは全米で一斉に、汎用130製剤を30日分4ドルで提供し始めた。すべてジェネリックの一部だが、保険なしの現金購入料金から平均84%の値下げで、民間保険加入者も自費購入ながら保険調剤(GE薬剤負担11ドル)より64%の負担軽減になる。糖尿病薬「メトフォルミン」は月46.58ドルが10分の1以下、ACE阻害剤「リシノプリル」は26.12ドル、利尿薬「フルセミド」も10.25ドルから一律で4ドルに下がる大胆なビジネスだった。 チリのフロレンシア・ボレシオ−ヒガ(アドルフォ・イバフィエズ大学)は、「ウォルマートは我われをより健康的にできるか?処方薬の価格と医療の利用」で、薬剤アクセスの改善が利用を高め、薬剤療法による疾患管理に敏感かつ回避可能な入院(AHC)を減らしたと結論付けた(ジャーナル・オブ・ヘルス・エコノミクス2015年12月)。AHC...  2006年9月、世界最大の小売業ウォルマートは全米で一斉に、汎用130製剤を30日分4ドルで提供し始めた。すべてジェネリックの一部だが、保険なしの現金購入料金から平均84%の値下げで、民間保険加入者も自費購入ながら保険調剤(GE薬剤負担11ドル)より64%の負担軽減になる。糖尿病薬「メトフォルミン」は月46.58ドルが10分の1以下、ACE阻害剤「リシノプリル」は26.12ドル、利尿薬「フルセミド」も10.25ドルから一律で4ドルに下がる大胆なビジネスだった。 チリのフロレンシア・ボレシオ−ヒガ(アドルフォ・イバフィエズ大学)は、「ウォルマートは我われをより健康的にできるか?処方薬の価格と医療の利用」で、薬剤アクセスの改善が利用を高め、薬剤療法による疾患管理に敏感かつ回避可能な入院(AHC)を減らしたと結論付けた(ジャーナル・オブ・ヘルス・エコノミクス2015年12月)。AHCは

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