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Dear Tomorrow 新しいヘルスケアマーケティング

どこまで求めるべきか

患者の医療リテラシー(前)

株式会社アンテリオ理事 堀玲子

2016年5月15日号

 地域包括ケアの推進によって、急性期の病床数が減少すると言われている。患者が地域の医療のなかに拡散される現象が、すでに避けられなくなってきている。しかしながら現在の日本の医療提供体制のなかで、「では、患者はどこへ行くべきか」を的確に教えてくれることは極めて稀だ。複数の医療機関が患者を取り合う地域もある。 病院の病床から地域に送られる患者は、生活習慣病のような慢性疾患、認知症や精神疾患、がんの術後の管理や緩和医療、看取り(最近は最後の医療)など多岐にわたる。一方、これに対応する家庭医やクリニックの医師が自分の専門以外の疾患について専門医とどう連携していくのか、あるいは専門医の手を離れた患者とどう向き合うのか、大きな課題になっている。「病院より近くのクリニックのほうが予約は取りやすい」、「ちょっとした症状でも気軽に相談できる」。クリニックの...  地域包括ケアの推進によって、急性期の病床数が減少すると言われている。患者が地域の医療のなかに拡散される現象が、すでに避けられなくなってきている。しかしながら現在の日本の医療提供体制のなかで、「では、患者はどこへ行くべきか」を的確に教えてくれることは極めて稀だ。複数の医療機関が患者を取り合う地域もある。 病院の病床から地域に送られる患者は、生活習慣病のような慢性疾患、認知症や精神疾患、がんの術後の管理や緩和医療、看取り(最近は最後の医療)など多岐にわたる。一方、これに対応する家庭医やクリニックの医師が自分の専門以外の疾患について専門医とどう連携していくのか、あるいは専門医の手を離れた患者とどう向き合うのか、大きな課題になっている。「病院より近くのクリニックのほうが予約は取りやすい」、「ちょっとした症状でも気軽に相談できる」。クリニックの利点

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