平時医療の破錠に備える〜電光石火こそ最良の有事医療〜
戦闘外傷救護の心構え
第4回
一般社団法人TACMEDA協議会理事長 照井資規
2016年5月15日号
5月26〜27日、三重県志摩市で開催される「G7伊勢志摩サミット」の警備や事態対処医療に有用な情報を伝えるため、今回は、戦闘外傷救護・初療のための最も重要な考え方について整理した。
4月15日号(第2回)で、戦闘外傷は1秒を争うことを述べた。銃創や爆傷などの戦闘に伴う外傷は対応時間が極めて短い。5月1日号(第3回)で述べた軍事医療支援における重要な考え方PPS、
・Protect 防護・予防・Project 救護・治療能力の投入・Sustain 生命の維持
のとおり、まず防護による外傷予防が重要であり、防弾ベストやヘルメットで身体の致命的な部位を防護していることが、戦闘外傷救護・治療における前提となる。
米軍は南北戦争(1861〜1865年)以来、全将兵のカルテを永久保存して戦闘外傷や戦地での疾病についての研究を行っている。現実に70年代に救急医療を大きく発展させ...
5月26〜27日、三重県志摩市で開催される「G7伊勢志摩サミット」の警備や事態対処医療に有用な情報を伝えるため、今回は、戦闘外傷救護・初療のための最も重要な考え方について整理した。
4月15日号(第2回)で、戦闘外傷は1秒を争うことを述べた。銃創や爆傷などの戦闘に伴う外傷は対応時間が極めて短い。5月1日号(第3回)で述べた軍事医療支援における重要な考え方PPS、
・Protect 防護・予防・Project 救護・治療能力の投入・Sustain 生命の維持
のとおり、まず防護による外傷予防が重要であり、防弾ベストやヘルメットで身体の致命的な部位を防護していることが、戦闘外傷救護・治療における前提となる。
米軍は南北戦争(1861〜1865年)以来、全将兵のカルテを永久保存して戦闘外傷や戦地での疾病についての研究を行っている。現実に70年代に救急医療を大きく発展させた一
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