眺望 医薬街道
費用対効果評価による随時の薬価改定を
近藤正觀
2016年5月15日号
4月27日の中央社会保険医療協議会費用対効果評価専門部会で、医薬品と医療機器に関する「費用対効果評価の試行的導入」のなかで評価対象となる医薬品7品目が決まった。今後は速やかな本格導入へと軸を移すことになる。 医療の値段に正解がないのは誰もが認めるところだ。日本の医療は国民皆保険の考えのもと、アクセスに制限がないので、富裕層と貧困層の医療給付に他の国ほどの差は生じていない。 昨年、ギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬「ソバルディ」と「ハーボニー」が上市されて以来、「保険に占める薬剤費の高騰」が問題視されている。この2品目は高薬価で売上高1000億円以上が推測され、保険財政を圧迫するとして4月には「巨額再算定」を受けた。今回費用対効果を評価することになった7品目に関しては、かかった費用と治療効果が財政上適正なバランスとなっているのかを検討することに...
4月27日の中央社会保険医療協議会費用対効果評価専門部会で、医薬品と医療機器に関する「費用対効果評価の試行的導入」のなかで評価対象となる医薬品7品目が決まった。今後は速やかな本格導入へと軸を移すことになる。 医療の値段に正解がないのは誰もが認めるところだ。日本の医療は国民皆保険の考えのもと、アクセスに制限がないので、富裕層と貧困層の医療給付に他の国ほどの差は生じていない。 昨年、ギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬「ソバルディ」と「ハーボニー」が上市されて以来、「保険に占める薬剤費の高騰」が問題視されている。この2品目は高薬価で売上高1000億円以上が推測され、保険財政を圧迫するとして4月には「巨額再算定」を受けた。今回費用対効果を評価することになった7品目に関しては、かかった費用と治療効果が財政上適正なバランスとなっているのかを検討することにな
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録